歯のホワイトニングについて興味を持っている方や実際にやってみたいなと考えている方は多いと思います。でも、「虫歯の治療をしてからでないと、ホワイトニングを始められません」と歯医者さんに言われたことはありませんか? 今回はホワイトニングの仕組み、そしてホワイトニングと虫歯の関係についてお話したいと思います。
歯の着色の原因
まず歯の着色には、外因性(エナメル質表面)の着色と内因性(エナメル質内部)の着色の2つがあります。
・外因性の着色
お茶、紅茶、コーヒー、タバコなどによって歯のエナメル質の表面につく汚れです。このような外因性の着色は、歯のクリーニングで機械的に磨いて除去します。
・内因性の着色
歯そのもの、エナメル質内部の黄ばみです。内因性の着色は漂白作用のある薬剤で除去し、歯の内側から白くします。いわゆる内因性の着色を除去するものをホワイトニングと呼びます。
ホワイトニングの種類

ホワイトニングには大きく分けて2つの種類がございます。
①ホームホワイトニング
ご自宅で患者様自身が行う方法です。手順としてまず、クリニックで個人に合わせた歯型をとって、ホワイトニング剤を入れるためのトレーを作成します。トレーが完成したら、クリニックでトレーとホワイトニング剤を受け取ります。後は、ご自宅での作業になります。当院では、やり方も丁寧に説明いたします。目安としては、一日2時間の着用を1~2週間位継続して行うと白さが実感できるようになります。
➁オフィスホワイトニング
クリニックに来院して行う方法です。オフィスホワイトニングで用いるホワイトニング剤は、日本ではクリニックでしか使用を認められていないホームホワイトニングで用いるものよりも薬剤の濃度が高く、より短時間で漂白効果が得られます。大体1回の施術時間は1時間程度です。オフィスホワイトニングは、1回の効果が大きいことがメリットとしてあげられます。一方でデメリットとして知覚過敏の症状が出やすいことが挙げられます。
虫歯があるとホワイトニングできない?
もし歯の一部に虫歯があった場合、歯のエナメル質に直接作用するホワイトニングは施術できるのでしょうか?
歯医者さんでのホワイトニングは、担当の歯科医の判断にもよりますが基本的には治療の後に施術することになります。理由として、ホワイトニングの施術が数回に渡った場合など、虫歯がその間に進行してしまう可能性もあります。また、虫歯治療を後にしてホワイトニングを先にした場合、ホワイトニングの薬剤は天然歯のみに有効で、人工のものには効果がないため治療途中の詰め物などには効果が出ません。しみる原因ともなりかねません。
ホワイトニングの効果を最大限に得るためにも、虫歯の治療を終わらせてからホワイトニングを行うことをお勧めしています。
ホワイトニングをする前によく相談を!

歯のホワイトニングを始める時は、ご自身の歯の現状を把握し歯科医としっかりと相談をした上で行うことがポイントです。
虫歯があっても、部位や進行具合によって施術のタイミングやホワイトニングの方法など歯医者さんはきちんと対応してくれます。患者様ご自身に合わせたタイミングや方法で美しい口元を一緒に作っていきましょう!
当医院は、休診日など設けておりません。また、複数名のドクター体制となっていて予約が取りやすくなっております。お急ぎの際などは、是非ご相談下さい。

- 記事の監修
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歯科医師
中村 まい
- 経歴
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日本大学松戸歯学部 出身
昭和大学歯科病院にて臨床研修 修了
2020年 医療法人社団相生会 入職