夜になると歯が痛くて眠れない方へ

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日中は平気だったのに、夜になると歯が痛くなり時には寝れないほどの痛みが…。という経験はありませんか?

今回は痛みの原因や、夜に歯が痛くなりやすい理由などをお話したいと思います。

歯が痛くなる主な原因

考えられるお口の病気をいくつかご紹介いたします。

①歯髄炎

歯髄炎とは、歯の神経に炎症が生じる病気で、主に虫歯に由来しています。虫歯菌がエナメル質や象牙質を越えて歯髄にまで達している状態です。歯髄の中には、神経と血管が多く含まれていて、炎症によって血流が増加すると、神経が圧迫されて痛みが生じます。

➁根尖性歯周炎

根尖性歯周炎とは、歯髄炎の後、虫歯菌が根管内で増えてその一部が外へと漏れることで、根の先に膿が溜まり炎症が起こることで痛みが生じる病気です。ちなみに、根尖性歯周炎では歯の神経が死んでしまっているので、歯が痛いと感じることはありませんが歯茎の周囲に存在している神経が痛みを感じています。

➂咬合性外傷

咬合性外傷とは、歯ぎしりや食いしばりなどが原因で歯周組織に痛みや炎症症状などが生じる病気です。夜に歯や歯茎に痛みを感じることがありますが、虫歯菌が原因である2つとは異なりこの病気は細菌が原因ではありません。歯を食いしばったり歯ぎしりをすることで、歯や歯茎に過剰な負担がかかり、歯のクッションでもある歯根膜などに炎症が起こることで痛みを生じます。

もちろん上記の3つだけではなく、親知らず、歯周病の急性期、歯の破折などで痛みが引き起こされることもあります。

なぜ夜になると痛くなるのか

昼間ではなく、夜になるとなぜ痛むのか考えられる理由をいくつかご紹介いたします。

①副交感神経優位になるから

人の血圧、呼吸、体温は自律神経によってコントロールされています。自律神経には交感神経と副交感神経の2種類があります。副交感神経は休憩中や就寝時に優位となります。副交感神経が優位になると、血管の拡張や血流の増大などが起こり、歯の痛みを生じやすくします。

➁血流が増える

就寝前にお風呂に入る人は多いかと思います。入浴は副交感神経を優位にして、全身の血流を増加させるため、血管の膨張による拍動通などが起こりやすくなります。また、ベッドに横たわると日中全身を回っていた血液が頭部に流れやすくなり、血管が膨張され神経の圧迫が起こります。

このように、夜に歯が痛くて眠れない!の原因は虫歯そのものはもちろん、虫歯由来の歯髄炎や根尖性歯周炎、虫歯とは全く関係のない咬合性外傷や親知らずなど、様々な原因が考えられます。

応急処置として患部を冷やしたり、痛み止めを飲むことは一時的に痛みの軽減に役立ちますが、根本的に治るわけではありません。やはり痛みがあったら、我慢せずになるべく早く歯医者さんを受診しましょう。

当医院では、24時間ネット予約を受け付けておりますので痛みが気になった際にカンタンにご予約できます!

中村 まい
記事の監修

歯科医師

中村 まい

経歴

日本大学松戸歯学部 出身
昭和大学歯科病院にて臨床研修 修了
2020年 医療法人社団相生会 入職